なぜか私、年下ヤンキー手懐けました。

そんな様子の私に、長瀬はこぶしで口を隠し、ぷっと息を漏らす。


「色気ねぇ声」


誰のせいだ誰の!!!!


「とにかく早く着替た方がいんじゃね?」


「~~~っ」


「知ってる?男って女の濡れた姿見ると、なんだか無性にその女の裸を想ぞ…


「着替えるから。今すぐ廊下出ろ」






「絶対開けちゃダメだからね」


「センパイ、それもう100回目」


「…そんなに言ってないわよ」



長瀬は廊下で制服に。


私は教室の中で上半身だけ長瀬のパーカーに、それぞれ着替える事になった。


扉が閉まっているとはいえ、壁一枚挟んだ向こう側にいる長瀬の気配は静かな教室の中では思ったよりも近く感じられて、ちっとも落ち着かない。


「あんまり何回も言われるとフリかと思うよね」


「んなわけあるか。覗いたら殴るからね」


まぁ、相手がこのエロガキだっていうのもあるんだろうけど。




濡れているブレザーとワイシャツを脱いで、長瀬から借りたパーカーに袖を通す。


分かってはいたけど、凄くブカブカだ。


160あるかないかの私の身長だと、180は優に超える長瀬のパーカーではちょっとしたワンピースみたいになってしまう。