なぜか私、年下ヤンキー手懐けました。


「……ん」


「……?何センパイ。聞こえねー」


「…ごめんって言ったの!!!!」


目を見開いて固まる長瀬の様子を見れば、今私が言った言葉がどれだけらしくない言葉だったかが一目瞭然だ。


そんなこと自分でも重々承知なだけに、みるみる熱を持ち始める顔を隠すように、自分のつま先に視線を落とした。


「あんたが本気で私だけに仕事押しつけたくないのはよく分かったよ!!ほっとけなんて言って悪かった!!これからは、ちゃんとみんなで分担すればいいんでしょ?」


制服のスカートの裾をギュッと掴んで、まるで子供が涙を堪えるみたいに肩を震わす。


投げつけるように一気にそう言い終えると、私に向けられた長瀬の真っ直ぐな視線に気付いて、またしても心臓がドキリと跳ねた。


本当に今日はどうかしてるよ私。


「分かった?」


「……何がよ?」


「バカみたいにひとりで全部抱え込んでるヤツを見てなきゃいけない気持ち」


「……っ」


「それが大切なヒトなら尚更、センパイが感じた気持よりももっとしんどいって……」


長瀬の手が、私の手の甲にそっと触れる。