なぜか私、年下ヤンキー手懐けました。

早朝、エントランスのゴミ掃きの時、立ったまま器用に居眠りをしていたり、花壇への水やりで思い切り自分の顔面に水を噴射していたり、ゴミを集め終わってゴミ袋を持ちあげた途端、穴があいていてゴミが雪崩出したり。


何だか目は開いてるのか開いてないのか分からないし、いつにも増してだるそうだし。


そんな風になるなら投げ出してしまえばいいものを、やっぱりヤツはそんなことしなくて……。



って私、結局長瀬のことばかり見てる。


だってさ?


こんなに自分の言ったことを貫き通すヤツだなんて思わなかったんだよ……。



“来たくもない学校に来るのも、だるい美化委員の仕事を全部やろうとするのも、全部咲希のためなんてさ。それってちょっといじらしくない?”



茉莉の言葉が浮かんで、私は慌てて頭を振った。


いじらしいなんて思うどころか、有難迷惑なんだから……。




日誌を書き終わり、職員室にいる担任の所にそれを持っていく。


職員室までの廊下を歩いている最中、ふと窓の外を見ると。


「うわっ!すごい雨!!」


朝はあんなに晴れていたのに……。