「2人共!!違うからね!?誤解だから!!」
「違くねーし」
こ・い・つ・はぁぁぁ!!!!
私の中の何かがプツンと音を立てた。
それと同時に、持っていた箒を長瀬に向かって投げつける。
が、箒は軽々と長瀬にキャッチされてしまった。
「いい加減にしてよ!!この間の仕返しだか何だか知らないけど、これ以上私に付き纏わないで!!そんなに頭にきたなら土下座でも何でもしてやるわよ!!だから、これ以上私から平和な日々を奪わないでっ!!」
あと少し。
あと少しなの。
“あぁ。素敵な高校3年間だった”て……。
あと少しでそう言って卒業出来るの。
それなのに何で邪魔をするの?
空気がシンと静まり返る。
全てを言い終えた私が、肩で息をしていれば……。
「仕返しなんかじゃねーよ」
いつもの長瀬とは違う、落ち着いたトーンでハッキリと話す長瀬の声が落ちてきて、私はゆっくりと顔を上げた。
「仕返しなんかじゃねー。言ってんじゃん。あんたのこと、好きになったって」
見上げた長瀬は、いつになく真剣な眼差しで、不覚にも心臓が騒ぎ出す。



