なぜか私、年下ヤンキー手懐けました。


「“好き”とかおぞましい事言わないでくれる?金城くん」


「事実だろ?教室でされてたじゃん。告白」


「え!?あの噂って本当だったんですか!?!?」


「…もはやどの噂の事か分からないけど…。告白されたっていうのは一応事実」


箒の手は止めずにそう言えば、山下さんは「あいつっ!あいつっ!私の花枝先輩をっ!!」と言いながら、へばりついたガムにヘラを突き刺している。


「まさか花枝先輩!長瀬と付き合ったりするつもりじゃないですよね!?」


「まさか。そんなはずないじゃない」


「そ、そうですよね!!花枝先輩には、もっと真面目そうで、黒髮でメガネとかしちゃってる感じのインテリ系イケメンが似合いそうですもんっ!!」


「……」


一瞬流れる沈黙。


私と山下さんの視線は、黙々と掃き掃除をしている、真面目、黒髮、メガネ、インテリの金城くんへ。


「ダダダダダ、ダメですよっ!!金城先輩は絶対ダメですっ!!!!」


「いや、狙ってないから。それに大丈夫。金城くんは山下さんのものだから」


「ザッツライト!!」


「おい。それ間違ってるから」