なぜか私、年下ヤンキー手懐けました。


そして、お母さんに背を向けて…。


「……了解。まぁ…また、適当に誘って」


そう言うと長瀬は、スタスタと歩いて行ってしまった。








春の声が聞こえてきそうなポカポカとした日向の河川敷を、長瀬と二人並んで歩く。


長瀬はあれから色々と思うところがあるようで、何を話すわけでもなくずっと遠くを見つめている。


そんな長瀬の様子を盗み見ながら、今さらだけどある不安が胸をよぎってくる。


「あ、あの…長瀬……」


服の袖を引っ張ると、長瀬は足を止め私を振り返った。


「なんか…余計なこと言っちゃってごめんね」


よく考えたら、人の家庭のことに口出すとか、どんなご身分だよって話だ。


そもそも、長瀬がどう思ってるか分からないっていうのに…あんな勝手なこと……。


余計なお世話って、きっとこういうことを言うんだよね。


悶々とそんなことを考えていると。


「…ぶはっ!!」


長瀬が突然吹き出した。


え?何?


私、何で笑われてるの!?


長瀬はお腹に手を当て、声を殺して笑っている。


「……やべぇ、腹いてぇ。せっかく笑わねーように堪えてたのに、思い出させんなよ」