なぜか私、年下ヤンキー手懐けました。


この場所は、旧校舎と食堂、それから渡り廊下に面していていて、生徒達が外履きに履き替えずとも出られる造りになっている。


その為、上履きにゴミなどが付着して校内を傷付けたり汚したりしないよう、念入りに掃除を行わなくてはならない。


ただ、こういった生徒達の憩いの場となっている場所にこそゴミというのは付き物で……。


「花枝先輩!金城先輩!またガムですよっ!!見てくださいコレ!!」


ヘラを振り回して憤慨する山下さんの気持ちも分からなくはない。


美化委員としては、こんな場所すぐにでも封鎖してほしいってくらい厄介な場所なのだ。


さすがに1人でこなせる仕事量ではないので、“受験勉強なんてやり尽くして、する事が見つからない”とか余裕ぶっこいてる金城くんと、金城くんの行く所なら地獄までもついていきそうな山下さんに、今日も手伝ってもらっていた。


「またあいつじゃないですか!?長瀬 渉!!」


「見たわけじゃないのに、疑うのはよくないぞ山下」


「金城先輩だって見たでしょ!?あの憎たらしい顔でぺっ!て!」


「まぁあの時はな。でももうしないんじゃねーの?花枝が好きなんだろ?あいつ」


金城くんの言葉にピクッと肩が上がってしまい、じと目で彼に視線を送る。