なぜか私、年下ヤンキー手懐けました。


「……ほんと?」


「うん!!絶対!!」


きっと、そんな気がする。


さっき、長瀬がてんこ盛りに盛ってたプレートに乗った料理は、子供が好きそうなものばかりだった。


あれってきっと、歩くんの分も盛ってたんだよね?


歩くんのことを好きじゃなきゃあんなことはしない。


遊んであげたりだってしない。


恐らく、目に見えない壁があるのは、長瀬とお母さんの間なのだろう。



どこか、嬉しそうにモジモジしている歩くんの頭を撫でる。


「歩くん。お姉ちゃんのお料理とるの、お手伝いしてくれるかな?」


「……っうん!!!」







「なんかすげー仲良くなってるし」


歩くんと食べさせ合いっこをしていたら、長瀬が羨ましそうな目を向けてくる。


「歩、咲希と仲良しになったよ!」


「……お前、さりげなく呼びすてかよ。俺だって呼んだことねぇのに」


「咲希がいいって言ったんだもん!」


「マジか。じゃあセンパイ。俺も呼びすてしても…」


「絶対ダメ」


「何でだよ」


ビュッフェを一通りとり終え、私達は食事を始めた。