「……ほんと?」
「うん!!絶対!!」
きっと、そんな気がする。
さっき、長瀬がてんこ盛りに盛ってたプレートに乗った料理は、子供が好きそうなものばかりだった。
あれってきっと、歩くんの分も盛ってたんだよね?
歩くんのことを好きじゃなきゃあんなことはしない。
遊んであげたりだってしない。
恐らく、目に見えない壁があるのは、長瀬とお母さんの間なのだろう。
どこか、嬉しそうにモジモジしている歩くんの頭を撫でる。
「歩くん。お姉ちゃんのお料理とるの、お手伝いしてくれるかな?」
「……っうん!!!」
*
「なんかすげー仲良くなってるし」
歩くんと食べさせ合いっこをしていたら、長瀬が羨ましそうな目を向けてくる。
「歩、咲希と仲良しになったよ!」
「……お前、さりげなく呼びすてかよ。俺だって呼んだことねぇのに」
「咲希がいいって言ったんだもん!」
「マジか。じゃあセンパイ。俺も呼びすてしても…」
「絶対ダメ」
「何でだよ」
ビュッフェを一通りとり終え、私達は食事を始めた。



