なぜか私、年下ヤンキー手懐けました。


うわぁぁぁ!可愛いぃぃ!!


長瀬に似てるだなんて思ってごめんねぇぇ!!


「へぇー!そうなんだね!優しいお兄ちゃんだね!」


長瀬が小さい子と遊ぶだなんて何だか意外だ。


想像して、思わず頬が緩む。


案外面倒見いいのかな。


でも言われてみると、記憶の端々にそういう長瀬がいたかもしれない。


見ていないようで、よく見てるところとか。


ぎゅーってする慰め方とか。


う。自分で考えたくせに照れてきた…。



熱くなった顔を手であおいでいたら、「……だけどね」と言って歩くんの笑顔が消える。


「渉は、歩のこと嫌いかもしれないんだ…」


え?


「な、何でそんなこと思うの…?」


「だってね、渉あんまりお家にいないんだ。歩とママがいる時はお部屋から出てこないし。お話もあんまりしない」


「そ、そうなんだ……」


そういえば、長瀬とお母さんは私を紹介した時以来言葉を交わしてない気がする。


だけど……。


私がそっと歩くんの手を握ると、歩くんは目をぱちくりさせた。


「お兄ちゃんは、歩くんを嫌いなんかじゃないよ」