なぜか私、年下ヤンキー手懐けました。



しゃ…喋った!!


なんかツッコミどころ満載だけども!!


「えっと…、天使ってなんのこと?」


努めて笑顔でそう聞き返すと。


「昨日、テレビでおじちゃんが“キミは僕の天使だよ”って言って、おばちゃんにちゅーってしてた…」


…………。


一体どんな番組見てんだっ!!!


「天使って、ちゅーしたいくらい好きな人のことだよね?…おねーちゃんは渉の天使?」


そ、それは、私は長瀬にとってキスしたいくら好きな人かって話……?


うっ。私何子供相手に赤くなってるんだ。


「ど、どうかなぁ…」


「違うんだ」


歩くんはガッカリしたようにしゅんとする。


「で、でもっ…!!

お姉ちゃんは、お兄ちゃんのこと…ごほんっ……その…す、好き…だよ?」


歩くんのつぶらな瞳が見開かれて、ハッとする。


私…!!


子供になに言ってんだ……!!


だけど、穴があったら入りたい私の心情とは裏腹に歩くんは「そっかぁ…」と言って、嬉しそうに純真無垢なキラキラした笑顔を浮かべた。


なにこの子っ!?


この子こそ、本物の天使だよっ!!


「あのね!歩も渉好きっ!いっぱいね、遊んでくれるんだよ!」