なぜか私、年下ヤンキー手懐けました。


心の中での葛藤の末、長瀬の視線から逃れるように、ゆっくりと顔を背けてしまう私。


む…無念…。



「やり。目逸らしたから、センパイの負け」


「……っ!?」


はぁ!?


あんたは小学生かっ!!(←負けず嫌い)


「俺が勝ったし、好きにすっから」


「…なっ!?」


「また来んね。センパイ」



–––––––ちゅ。



……………は?


ヘッタクソな口笛を吹きながら、気怠そうな歩き方で去って行く長瀬。


私は震える手で、違和感を覚えた自分の頬に触れる。


あいつ……今、頬にキスしなかったか?


いや…しやがったよな?




ク…ク…



クソガキがぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!




その後の体育のバレーは、壁にぶつかり、ネットに絡まり、他人の尻にレシーブをするという散々な結果だった事は、言うまでもない。











「もう付き合えばいんじゃねーの?」


「金城くん。興味ないのは分かったから、適当はやめて」


その日の放課後。


私は、美化委員の仕事その1にあたる、校内清掃を行っていた。


今日の場所は、中庭である。