「ぶっ。テンパリすぎじゃね?」
勢い余ってご丁寧に年齢まで暴露した上、2つ折りになるんじゃないかってくらい激しいお辞儀をした私を、長瀬のお母さんは「よろしくね」と言ってクスクスと楽しそうに笑ってる。
これはつまり…そういうことだよね…?
恋人達における、恋人達のミッション。
彼ママ
初・対・面!!!!
というか、それって普通初デートでするもの!?!?
熱を持つ顔でキッと睨みつければ長瀬は「腹減った。早く入ろーぜ」とスタスタと歩き出してしまった。
長瀬のヤツ……。後で覚えてろ……。
普通先に言っておくもんでしょ!こういうことは!!
*
「近所の方がね、期限内に行けそうにないからって譲ってくださったの」
ビュッフェ形式で並ぶお料理を取り皿に盛りながら、長瀬のお母さんが嬉しそうに話してくれる。
「そうだったんですね。なんだか私まで一緒にすみません……」
「いいのよ〜!私が誰かを誘ってみてって、渉くんに言ったんだもの。それに、渉くんにこんなに素敵なお友達がいるなんて、とっても嬉しくなっちゃった!」



