なぜか私、年下ヤンキー手懐けました。

なにより、一番気になっているのは、美女の足もとで太ももにしがみつき、じ〜っとこちらの様子をうかがっている小さな男の子。


気づきたくなかった。気づきたくなんてなかったんだけど、目つきが!フワフワの髪が!長瀬にそっくり!


ま…まさか……長瀬の隠し子とかじゃないでしょうね!?!?


いやいや落ち着け!


そんなわけあるか!!


「あー…。なんかまたこの人、脳内暴走してるみたいだから、先に紹介するわ」


白目をむき、真っ青になっていた私に気づいた長瀬がそう言うと、長瀬に向いていた美女の視線が今度は私に向けられ、柔らかい微笑みを浮かべた。


うわ!


笑顔もキラキラしてる!



「これ。俺のかーちゃん」


「へぇ…かーちゃん……ってえぇぇ!?!?!?」


「初めまして!渉くんの母親の美嘉(ミカ)です。こっちは、弟で歩(アユム)って言います。ほら歩。ご挨拶して」


ちっちゃい長瀬はおずおずと歩み出てくると、「…ちわ」とだけ小さい声で言って、凄い勢いで彼女の後ろに隠れてしまった。


一体何がどうなってるんだーー!?!?


「はっはははは初めましてましてっ!!花枝咲希ですっっ!!!じゅ、18歳ですっっ!!」