なぜか私、年下ヤンキー手懐けました。


こんな格好で、どんな顔して長瀬に会えって言うのよ。


笑われるのがオチだよ…。



ってか、そもそも茉莉のヤツ。


私と長瀬が付き合ってるのをなぜ知っている……。


騒ぎ立てられるのは目に見えてたから、茉莉に長瀬とのことを実はまだ話してはいなかった。


デートのことだってそう。


茉莉の情報網を完全になめていたな。と額に手を当てる。





長瀬と待ち合わせした駅は、私の住む街の中心となる大きな駅。


たくさんの路線が通ってる駅だから、平日も休日も人で溢れかえってる。


そんな人混みに流されながら、ついに長瀬との待ち合わせの交番前が見えてきてしまった。


ヤバイ…心臓がバグバクいってきた……。



長瀬が指定した交番前には、別の人が立っていた。


まだ、来てないのかな?


と、辺りをキョロキョロと見回せば。



あ……いた……。



交番から少し離れた駅構内の支柱に寄りかかり、スマホをいじっている長瀬を見つけた。


相変わらず、立ってるだけなのにもの凄く目立ってる。


私が見ただけでも、もう何人の女性達が頬を染めながら長瀬を振り返ったか分からない。