私の平和は、このバカみたいにしつこい長瀬をどうにかしない事には戻って来ないのだ。
私は、長瀬と正面から向き合うと、その常にやる気のなさそうな顔をキッと見据える。
「あのさ長瀬……くん」
「なに」
「この際、あなたの為にもハッキリキッパリ言わせてもらう。
どんなに付き纏われても、私があなたと付き合う事はありません。だから、こういうのやめてほしい」
私の視線と長瀬の視線が交わって、私達の間に少しの間が訪れる。
それにしたってこの男、普段金髪と悪い目付きにばかり気を取られていたけど、こうまじまじと見ると物凄く整った顔をしてやがる。
学校いちのヤンキーなんてポジションじゃなかったら、相当モテる部類の人間なんじゃなかろうか。
あんたまつ毛に何本マッチ乗るのよ。
つか、毛穴はどこに置いて来た。
やばい。
私今日、めちゃくちゃ肌のコンディション悪い……。
それもこれもこいつへのストレスのせいなのだが。
見えてる?
やっぱ見えてるよね?
なんか、無性にいたたまれない気持ちになってきた……。



