………………違う。
嘘でも幻でも、私の目が悪いわけでもない。
掲示板に張り出された中間テストの順位表。
その1位の欄に……。
「……1位……長瀬…渉……?」
長瀬の名前があったのだ。
待って。待って待って待って。
これ、何かの間違いでしょ?
しかも待って?
長瀬の点数、“満点”てどういうこと!?
「ぎゃぁぁ!先輩!!白目むいてます!!シッカリしてください!!!」
「へぇ〜。長瀬のヤツやるなぁ。能ある鷹はなんとやらってやつか〜」
「金城先輩!!感心してる場合じゃありませんっ!!花枝先輩おかしくなってます!!」
……おかしくならない方がおかしいでしょ。
だって…だって……長瀬はヤンキーで…授業だってまともに出てないヤンキーで……。
私の頭の中はもうしっちゃかめっちゃか。
宇宙人と遭遇したってくらいのパニックだ。
いや、長瀬こそが宇宙人なのかも。
「花枝先輩っ!!」
そんな、バカなことを考えていたら、校舎の方から慌てた様子で走ってくる人影が見えた。
「……浅木くん……?」



