大きくついた白いため息が、空へと消えていくのを見送る。
“そういう顔、あいつに見せてやればいいのに”
……私、さっきどんな顔してたんだろ?
*
学校に着くと、いつもと違った雰囲気に違和感を覚えて校門前で足を止めた。
「ん?なんだあれ?」
目を凝らすと、何やらエントランスの掲示板付近が騒がしい。
中間テストの順位が張り出されてるんだろうけど、異常に人集りが出来てない?
いつもは、順位を確認した人からさっさと昇降口に向かうのに……。
今日は掲示板付近が、ダムの堤防みたいになっている。
何なの?何か珍しいものでも張り出されてるのかな?
「あ!花枝先輩ッ!!」
人集りの中で、金城くんと合流したらしい山下さんが大きく手を振っている。
人混みを掻き分けて、やっとこさ2人の側へ。
「何?これ一体何の騒ぎなの?」
「花枝先輩!あれ!あれ見てくださいっ!!」
「え?何?どれ……」
–––––––一瞬、時が止まってしまったかと思った。
え?
何なの?
どういうこと?
嘘だ!
私の目がおかしくなったんだ!
ゴシゴシと自分の目をこすってから、もう一度確認する。



