なぜか私、年下ヤンキー手懐けました。


大きくついた白いため息が、空へと消えていくのを見送る。


“そういう顔、あいつに見せてやればいいのに”



……私、さっきどんな顔してたんだろ?







学校に着くと、いつもと違った雰囲気に違和感を覚えて校門前で足を止めた。


「ん?なんだあれ?」


目を凝らすと、何やらエントランスの掲示板付近が騒がしい。


中間テストの順位が張り出されてるんだろうけど、異常に人集りが出来てない?


いつもは、順位を確認した人からさっさと昇降口に向かうのに……。


今日は掲示板付近が、ダムの堤防みたいになっている。


何なの?何か珍しいものでも張り出されてるのかな?


「あ!花枝先輩ッ!!」


人集りの中で、金城くんと合流したらしい山下さんが大きく手を振っている。


人混みを掻き分けて、やっとこさ2人の側へ。


「何?これ一体何の騒ぎなの?」


「花枝先輩!あれ!あれ見てくださいっ!!」


「え?何?どれ……」



–––––––一瞬、時が止まってしまったかと思った。



え?


何なの?


どういうこと?


嘘だ!


私の目がおかしくなったんだ!



ゴシゴシと自分の目をこすってから、もう一度確認する。