なぜか私、年下ヤンキー手懐けました。


結局行動に起こせぬまま日にちばかりが過ぎ、試験が終わってから早くも1週間が経ってしまった。


「…おはよう、金城くん」


「なんだなんだ。そのしけたツラは」


しけたツラにもなりますよ……。


相変わらず、行動に移す前にあれこれ考えがちな私は、教頭先生や校長先生にきちんと真実を話そうって決心したにも関わらず、うじうじうじうじ。


……違うんだ。


合格取り消しが怖いんじゃない。


ただ、こんなことをして逆に長瀬を困らせてしまったら?


今更って思われてしまったら?


そもそもまだ私達は付き合ってるのか?


もしそうじゃないなら、この行動すら無意味なのかもしれない…。


そう思うと、どうしてもあと一歩が踏み出せない。


だって、やっぱりあれから長瀬のアクションはないし、委員会の活動にすら参加してる気配がないし。


これはもう完全に……。



「長瀬と何かあった?」


「なっ、何で長瀬が出てくるの!?」


「花枝がおかしい時って、大概あいつが原因じゃん」


金城くんがはははっ!と笑うと、同じく学校までの道のりを歩いていた女子から「きゃあ!金城くんが笑ってる!」と黄色い声が聞こえてくる。