なぜか私、年下ヤンキー手懐けました。


校長先生は、清潔感を漂わせた紳士的なおじいちゃんといった感じで、白い眉毛の眉尻が優しげに下がっているのが印象的だ。


教頭先生とは対象的な柔らかい表情を向けられて、張り詰めていた気持ちが少しだけ緩んだのが分かった。


「最近、大学生が様々な不祥事を起こすニュースが話題になっているのは知っているかい?」


なんの話かと思い、一瞬キョトンとしてしまう。


だけどすぐに、いつだったか見たニュースを思い出して「はい…」と答えた。


確か、サークルの飲み会でハメを外しすぎて、未成年にも関わらず飲酒をしてしまったとか。


飲み会後の大学生が、何人も路上で寝転がっていたとか……。


お母さんに、「咲希はこんな大学生にならないでよ〜」と釘を刺されたことがあったことを思い出す。


「ああいった事柄のせいでね、今大学側がとても敏感になっていてね。指定校推薦に関してもとても厳しい条件が課せられている現状なんだ。今年は合格が取り消される子も沢山出ているという話だよ」


ドクンと心臓が不穏な音を立てる。


「長瀬くんは、なかなか目立つ子だからねぇ。彼と親密な仲だと知って事情を聞かないわけにはいかないんだ。急にこんな所に呼び出してすまないが事情を話してもらえるかな?」