なぜか私、年下ヤンキー手懐けました。

「あれ?みなさんも来ていたんですか?」


長瀬の横顔に釘付けになっていた私は、その聞き覚えのある声ではっと我に返った。


みんなも同じだったようで、私の視界に声の主が飛び込んで来た時には、みんなすでにその人の方へと顔を向けていた。


「あれぇ〜?村田先生も来てたんですか?」


「あはは。本当偶然ですね!まさか、校外でこのメンバーに会えるなんて」


そう。私達に声をかけてきたのは、私達美化委員の顧問、村田先生だった。


いつもと違ったラフな格好に、ラフな髪型。


暖かそうなコートを羽織って、おまけにマフラーまでしてる。


こう見ると、先生も学校の外ではひとりの男性なんだなって、何だか親近感が湧いてくる。


でも。


それより何より。


私はその目の前の光景に凍りつかずにはいられなかったんだ。


「あれ!?ひょっとして先生の彼女さんですか!?」


山下さんが両手で口を覆って興奮気味にそう言うと、私の心臓がドクンッと嫌な音を立てた。


村田先生の左隣には、とても綺麗な女の人が柔らかい微笑みを浮かべながら立っていたからだ。