なぜか私、年下ヤンキー手懐けました。

その証拠にさっきから、女子という女子が長瀬を振り返っては、頬を染めてひそひそ話をしているのが聞こえてきた。


今日は、誰もこいつがヤンキーなんて思ってないんだろうなぁ。






ようやく参拝の列を見つけた私達は、その最後尾について並んだ。


順番が回ってくるまでに、まだしばらくはかかりそうだ。


「ところで、山下さんはお家の人にこんな時間に外出して何も言われなかった?」


私がそう言うと、山下さんはキョトンとした顔で私を見てから、すぐに顔を綻ばせた。


「普段はダメだと思うんですけど、今日は一発OKでしたよ!」


「本当?心配されてるようなら、私から親御さんに連絡するから言ってね」


「ははっ!花枝、どっかのかーちゃんみたいだな!」


金城くんにカラカラと笑われ、むっとする。


「だ、だって、山下さんは年下でしょ!私達が連れ回してるみたいで、責任感じるじゃない!」


もとはと言えば、金城くんが誘ったんだから、そういうところちゃんとしなさいよ!


と睨むめば、金城くんは私が言わんとしたことを悟ったようで。


「まぁそこは安心しろ。俺が許可とってあるから」


「……え?」


そ、それって…え…?