なぜか私、年下ヤンキー手懐けました。

……て私、最近長瀬のこと見すぎだ!


「体張ったかいあったかも」


「え?」


「いーじゃん。アレ」


長瀬のさり気なく弧を描いた口から、白い息が吐き出されるのが見える。


スンッと鼻をすすって身震いする長瀬の様子に、何だか肩の力が抜けてしまった。


こいつってやっぱり、いいヤツだよね……。



長瀬の額に、そっと手を伸ばす。


そんな私に、長瀬が驚いたように目を見開いた。


「……痛い?」


「………あんまり」


嘘つけ。


痛いくせに。


「あのさ。この間、あんた言ったよね。私の大事なものは全部守ってやりたいって」


「……言ったっけ?」


すっとぼけるな。バカ長瀬。


「だったら、もうああいうことしないで」


あぁ。おかしいな。


頭の中がフワフワする。


温かくて、満たされた気持ちで、気分よくなっちゃってるな私……。


こうやって長瀬に見つめられてるのも、全然嫌な気がしない。


「私……あんたが傷付くの…そこそこ嫌だよ?」


長瀬が一度目を見開いて、その目は直ぐに訝しげに細められた。


「……センパイそれって、俺が大事ってこと?」