なぜか私、年下ヤンキー手懐けました。


長瀬は拗ねたように一気に肉まんを口に押し込んだ。


こういうとこ、案外子供っぽいんだよね。


「ん」


「あ、ありがと」


長瀬から差し出されたペットボトルのココアを受け取り、蓋を開けると湯気が立ち上る。


体が冷えてたから嬉しい……。


あーだめだな。


お腹もいっぱい。体も温かい。


長瀬に対する警戒心が、いつもより緩んでしまっている気がする。


こいつに気を許すと何されるか分からないから、なるべく気を張ってたいんだけど。


今日はいつにも増して、長瀬の波長が抑揚がなく穏やかで、少し調子が狂う。



ツリーの灯に照らされて、長瀬の髪が次々に色を変えるのを見ていた。


それにしても整った顔だな。


額の傷が残ったらもったいないな……。


「アレ」と言う長瀬の声にハッとして、無意識に長瀬の横顔を眺めていた自分を無性に殴ってやりたい気持ちにかられた。


「何!?」


「アレ、付けたんだ」


長瀬が指を差しているのは、さっき付けたばかりのポインセチアの飾り。


「あ、うん。せっかくあんたが守ってくれたし」


「そっか」


あ。今、満足そうな顔した。