なぜか私、年下ヤンキー手懐けました。

思考回路が肉まんだらけになったところで、長瀬が笑いを堪えていることに気付く。


顔は無表情だけど、肩がプルプル震えてやがる。


くっそぅ…食べ物でつってくるとは……。


だが仕方ない。肉まんに罪はない。



「ご、5分だけねっ…!」









ツリーの前に特設されたステージに腰をかけ、長瀬と2人ツリーを眺める。


クリスマスだっていうのに、ケーキとか洒落たものじゃなく、食べているのは肉まんっていうムードも何もありゃしないこの状況。


だけど、案外悪くない。


長瀬は私の隣であぐらをかき、何も喋らず黙々と肉まんを食べてる。


なんて不思議な状況だ。


クリスマスに長瀬が隣にいる。


さっきまで物寂しかった気持ちはどこへやら。


今はなぜだかこの状況を楽しんでる自分がいる。


「あんたそれ何個目よ」


「5個目」


「は!?一体いくつ買ったの!?」


「コンビニにあるやつ全部買い占めた。病院のメシまじぃんだもん」


いや、だからって……。


「ぶっ…。ゴホンゴホンッ」


「ごまかすんじゃねーよ。今笑ったべ」


「ん"ん"っ!…わ、笑ってないわよ」


「うぜー」