昨日までしていた包帯も解いてきてしまったようで、長瀬の額は傷が露わになっていて痛々しい。
私のために負った傷だと思うと、罪悪感で直視出来ない。
「びょ、病院に戻りなさいっ」
「やだ。センパイと一緒にいてーし」
「……っ!」
あぁ。
またこれだ。
この感じだ。
心臓がうるさい。
逃げ出したい。
「何言ってんの!?子供かっ!!もう、電飾も消して帰るとこだったの!!だからあんたも病院戻って!!」
電飾のコンセントに手を伸ばし、引き抜こうとする私の手に長瀬の手が重なる。
「センパイ待って。もうちょい付き合ってよ」
「む、無理っ!」
「肉まん食わね?」
「無理!……って、は?」
思わず振り向く私の目の前に突き出されていたのは、ホカホカに湯気を漂わせた肉まん。
………美味そう……。
そう言えば、私まだ夕飯食べてない。
よくよく考えれば昼食も点灯式のプレッシャーで喉を通らなかったんだっけ……。
つまり……お腹すいた。
肉まん美味しそう。
お腹すいた。



