「私も早く片付けて帰ろう」
ツリーの周辺に人がいないことを確認して、電飾の灯を消すためにツリーの元へ。
「なんだか消しちゃうのもったいないなぁ…」
せっかくみんなで準備してきたのに。
キラキラと様々な色に点滅する電飾。
この日を待ってましたとばかりに輝いてるツリー。
自分達で作り上げたものだからか、そんじょそこらのイルミネーションなんかよりよっぽど綺麗に見えて、つい見とれてしまう。
クリスマスが終わったら片付けなくちゃならないなんて、何だかちょっと切ないな……。
「あ。そうだ!」
クリスマスツリーの前で、ゴソゴソとカバンの中を漁る。
そこから取り出したのは、長瀬が体を張って守ってくれたポインセチアの飾り。
「消す前に、これもちゃんと付けてあげないとね」
ツリーの空いている部分にそれをかける。
「うん。いい感じ」
それにしても綺麗だなぁ……。
こうやって、たった一人クリスマスツリーを見上げていると、がらにもなくちょっと寂しいだなんて思ってしまう。



