なぜか私、年下ヤンキー手懐けました。

こんなに沢山の野次馬がいる中で、こんな風に相手に喧嘩を売るようなことをして、平和な高校生活に手を振ってるようなもんだ。


だけど…。


だけど……。



「土下座なんてしちゃだめ!!

あんたが今までどんな悪いことしてきたかなんて知らない!これからどうなりたいかなんて知らない!だけど、こんなヤツらに土下座して得るものがあるんだとしたら、そんなの今までしてきたことと何にも変わらない!!」


長瀬は長瀬の選んだ道を進もうとしてるだけでしょ?


長瀬は何も悪くないじゃない。


土下座なんてしちゃだめ。


ケジメなんかに囚われず、胸を張って。


いつもの長瀬らしく自由奔放に、何事にも囚われず歩き出しなさいよ。


私はそんなあんたを、案外羨ましく思ってるんだから…。



「何だお前!?邪魔すんじゃねーよ!!」


「キャッ…!!」


長瀬から引き剥がされるように腕を掴まれた私。


その衝撃で手に持っていたポインセチアの飾りが転がってしまった。


「あ?なんだこれ」


それを長髪の男が拾い上げる。


「や、やめて!返してっ!」


咄嗟に男に飛びつこうとする私を、長瀬が手首を掴んで静止する。


そんな私の様子を見た男が、何か面白いものでも見つけたかのように口角を上げると。