長瀬の生き方は、長瀬のものじゃない!
こんなヤツらに土下座して得るようなものじゃないでしょ!
「……やってやるから、さっさと帰れよ」
いちいち難癖つけて、こいつらただ長瀬を辱めたいだけなんだ。
長瀬がまた一つ大きな溜息をついて、ゆっくりと地面に膝をつく。
男達はニヤニヤとしながらそれを眺めている。
……こんなの、絶対おかしいっ!!!
–––––––––グイッ!
驚いたように私に目を向ける長瀬。
「……センパイ?」
「土下座なんて、長瀬がする必要ない!」
気が付けば私は長瀬の腕を引っ張り、土下座をしようとしている長瀬を止めに入っていた。
こんなの相手を逆上させるだけだって分かってる。
今、一番手っ取り早い解決法は、長瀬が言われた通りにすることなんだって。
きっと長瀬もその方が穏便にすむからそうしようとしてる。
それが、被害も少なくて済む方法なんだって、私だってちゃんと分かってるのに……。
今までの私みたいに、平和かつ迅速な解決を望むなら、このまま黙って見てるべきだ。



