でも、このままだと深菜や新川くんとも仲良くできなくなってしまうのかもしれない。


…それはやだ。


これが深菜たちの本性だとしても、やっぱり好きだもん。


「もう…どうすればいいんだよ。」


夕焼けの空に一人ぼやいた。


タッタッタ…

「よっ!綾瀬なにぼやいてんだよ。」


「新川君…。」


「最近暗いなぁ~。よっしゃ、じゃあ提案!一緒にカラオケ行くぞ!」


カラオケなんていったことない。


「え、でも…歌えないかも…。」


「いいの!いくぞ!」


新川君は私の手を強引に引っ張った。
が、そこに抵抗しなかった自分がいた。