午後5時半。
私は部活を終えて友達と帰る支度をしていた。

メール来てるかな?
とワクワクしながらケータイを見たけど
誰からもメールは来ていなかった。

今日あったことを友達に話しながら下駄箱で靴を履きながら
ふとグランドを見ると
グランドのライトが付いていて
ウチの学校の野球部は練習をしていた。

すると
友達が
「私の兄ちゃんも野球してたけど帰りめっちゃ遅かったよ。」
と教えてくれた。

家に帰り、夕飯を食べてもまだメールが来ないので心配になった私は待てなくなり

[翼君。練習お疲れ様。]
とメールをしてみた。
この返事が来たのは1時間後の午後8時過ぎだった。

[サキちゃん。
本当、メール遅くてごめん。
今やっと練習終わったよー。
チャリで家まで帰るからまたメールできないやぁ。
家着いたら必ずメールするから待ってて。]

とメールが来てまた、連絡が途絶えた。

[サキちゃん。やっと家ついたー。
これから飯だぁ。少し待ってて。]
とメールが一方的にくるとまたメールが来なくなり

[サキちゃん。やっと自分の時間できたー!
今何時?
待たせてごめんね。いつもこのくらいになるけどいい?]

と翼君からメールが来た。

[お疲れ様。もう9時だよー。あまりにもメールこないからなんかしちゃったかなって思ってた。
メールきて安心。うん。このくらいでも大丈夫。
翼君はなんで野球始めたの?]

とすぐ翼君にメールをした。