公園に着き2人でベンチに座った。
最近の学校の事なんかを話した。

「翼君、グローブ持って来てくれた?キャッチボールしたい!」

と私は翼君に言った。

「おぅ!持って来たけどでかいと思うよ!」
と言い、袋からグローブを出した。
手入れがされているグローブはきれいだ。
翼君は私にグローブを渡し
「グローブのはめ方わかる?」
と翼君は私の手を取った。
ドキドキした。
グローブって五本の指に別れてるんだぁ。
皮の匂いっていい匂い。

翼君が私にグローブをはめてくれた。
そして、翼君もグローブをはめた。
「コレがサキが知ってる赤い縫い目の硬式ボール。
この白いのが軟式のボールだよ。
今日はこっち!」
と翼君は白いボールをとりグランドの方へ歩く。
「待ってよ。翼君!速いよー。」
と私は翼君を追いかけた。

「ほら、サキ、離れて離れて!」
と翼君は距離を取りボールを取る準備をした。

「サキから投げて!」
と翼君はボールをサキに転がした。

「投げたことないよー!」
と私は言いながらも投げてみたけど翼君の所には届かない。

翼君は少し近づいてきてくれボールを転がしてくれた。

「大きく腕を振らないで!」
と私の後ろに来て翼君は投げ方を教えてくれた。
「分かった!」
と私はやってみた。

すると近くに来た翼君にボールが届いた。

私は嬉しくて
「やったー!翼君とどいたよ!」
と翼君にハイタッチを求めた。