「まあ、あれから何もしてこないわけだしさ。別にあいりが気にすることじゃなかったんじゃない?」




購買で買ったメロンパンの袋を開けながら言うりーちゃんってすごい呑気だなって思う



「そーーーなんだけどさあーーー。」




私のガラスハートが割れそうなんですよ?



結局、あのタオルは家で洗って何故か保管済み



捨てるには罪悪感があってね...



「ね!それよりさ!裕一郎くん!またテレビ出てたね!」



「あ〜!春季大会ね!あいつすごいよね〜、本当に隣の家に住んでる奴とは思えない。」



私の幼なじみの長谷川裕一郎は、野球の強豪校とやらに通っている



ほとんどの部員が家が遠いってことで寮生活なんだけど


裕一郎の家と学校が遠くないってことで通いで行ってるらしい



「あ〜、裕一郎みたいに私も何か頑張りたいな〜」



「へぇ...裕一郎って誰?」