「なんでもします、本当にすいません。」


「なんでもすんの?」


「あー、できる範囲であれば...」




ふっ、と鼻で笑う男。




「...じゃあさ






まず、視界から消えてくれない?」



はあ??この男の発言に怒りが爆発したのかわからないがイライラしてしまって



「あなた何様のつもり?こっちは誠意を持って謝ってるでしょ?」


強気な発言をしてしまい、

それは余計に周囲の目を集める




「え?何ケンカ〜?」

「ひろくんじゃない?あれ!」

「ひろくんと言い合ってる女誰!?」




??ひろくん??



あーーーーもう!


注目浴びすぎて嫌だ〜!!!!

静かに何事もなく平和に暮らしたいんだ!




とりあえず、このひろくんとやらとの言い合いを終わらせたい。



あの発言撤回したい...



「あー、あの、言いすぎました。すいません、失礼します。」


そう言って、そいつの脇を通ろうとしたとき




ズコ!!!



何かに足が引っかかって転んでしまった。



ニヤッ



目が合った瞬間、私はこの男が嫌いだと思った。



心の底から。