「別に聞きたくない」
それより頼むから寝かせてくれよ。
ようやく少し、眠れてたのに。
『あらいいのぉ? かわいいかわいい、愛しのナオさんのことなのに?』
「……は?」
今こいつ、奈央さん、て言ったか!?
オレはガバッと飛び起きた。
「お前っ! 彼女になんかしたんじゃないだろうな!?」
『何にもしてないわよぉ。ま、しようと思ったら、先客がいたのよね』
「……え?」
せ、先客?
『あなたの恋人、浮気してるわよ』
「な……」
思いがけない言葉に、一時停止ボタンを押されたみたいに、オレの思考が停止する。
『あたし好みのハンサムガイとホテルのバーで飲んでたの。いい雰囲気だったわよぉ』
な……んだって……?


