——君のモノはぼくのモノ。ぼくのモノはぼくのモノ♪
お前はジャイアンか!
って突っ込みたくなるようなセリフを吐いた、あいつがいる家に……。
いや、あれは食べ物じゃないか。
あいつが誰かと女関係でもめてた時だっけ……。
いやいやまさか……
「何してるの?」
いきなりコートのポケットからスマホを取り出したオレに、
奈央さんはぽかんとしながら聞く。
「めちゃくちゃ嫌な予感がする」
スカイプを開き、ライアンの名前をタップすると。
ほどなくして仕事中だったらしいライアンが画面に現れた。
『やぁタクミ! 連絡ないから心配したよ〜元気かい? そっちは朝?』
相変わらず無駄に爽やかさを振りまく奴だな。
いや、そんなことはどうでもよくて。
「ライアン、オレ宛の小包、家に届いたよな?」
挨拶もなく、本題を切り出した。
『え? あぁチョコ? 届いたよ』
みるみる。
自分の顔が険しく、ひきつっていくのがわかる。
……予感、当たりまくりかよ。


