「え……まさか……ナディア……?」
思いっきり力が抜けて、枕に顔をうずめる。
「……んだよこんな時間に……」
『そっちは真夜中? 2時過ぎくらい? ねえねえ、あたし今どこにいると思う!? ねえねえっ』
「……東京だろ」
不機嫌さ全開で答えた。
『え? なんで知って……あぁ、もしかしてナオから聞いた?』
「まあね」
『ねえねえタクミ、日本の男っておとなしくてつまんないチキンばっかりなのかと思ってたら、結構イイ男もいるのねっ。目からウロコ、ってこういう時に使うんでしょ? 今日もこれから飲みに行くのォ。銀座よ、銀座っ!』
……ったく、ライアンといいナディアといい、
なんでこんなに日本語堪能なんだ、こいつら。
新幹線かリニアか、ってな勢いでしゃべりまくるナディアについていけずに、「あぁそうかよ」って適当に返した。
半年前の日本人はどうなったんだよ。
もう乗り換えたのかよ。
どうでもいいけど……
『……ねえ、イイコト教えてあげましょうか?』


