「…っ、おっ、鬼はっ…あっちにいけって…っ、言われてっ…。」 小さな声だったけれどはっきりと聞こえました。 木の裏に回ってみると凛太郎と同じくらいの女の子が目を真っ赤に腫らして泣いていました。 「?鬼?鬼なんていないよ?」 それでも女の子は泣き続けます。 「あ!そうだ!僕、砂場で山作ってたんだけど一緒に作ろう!トンネル作りたいんだ!」