人生に疲れてしまった君へ、手紙を送ろう。なに、大した事は無い。唯、君を激励する為の手紙だ。私のような堕落者は、君と同じ世界に入る事を許されない。別の世界より、君を見ているのだ。
そこで、諦めの色が見える君に告ぐ。こちら側の世界へ来てはいけないよ。
良い事なんて、何もありゃしない。昔、私は君の世界にいたのだ。しかし、堕落者となった。怠惰であった。それが唯一にして大きな原因である。私は逃げたのだ。
こちら側の世界に来て、もう一度君と同じ世界でやり直す事を切に願った。今迄の怠惰を懺悔した。それでも、戻る事は許されなかった。私はもう、取り返しのつかない所まで来てしまっていたのだ。