病院から帰宅後、追いつかない頭を必死に動かしていろんなことを考えた。
あと3年で何をしようか
遺書を書いてみようか
これからどんな生活になるんだろうか

私はこのことを大切な人に話すべきだろうか。

最初の3つはいくら考えても答えが出ない。
でも、最後の疑問だけは、すぐに答えが出せた
私は、死ぬその時までこのことを隠し続けよう。
もしかしたら治るかもしれないし、何かの間違いかもしれない。
なにより、大切な人の悲しむ顔は見たくない。特に、奏悟の顔は。
奏悟とは付き合ってからかれこれ1年くらい経つ。喧嘩なんかほぼ毎日してきたし、なんで付き合ってるの?って聞かれるくらい仲悪かった時期もあったけど、なんだかんだ側にいて欲しい人だ。本人には死んでもこんなこと言わないけど。

奏悟はよく笑う。というかいつも笑ってる。あいつが泣いたり悲しんだ顔することなんて滅多にない。私は奏悟が笑った顔が好き。だから絶対言わない。きっと悲しむだろうから。
まぁ、悲しまなかったら私は死ぬしかないけど。。。

あと、悲しんでる顔が見たくない人といえばあの3人かな。
めぐみ、萌恵、琴音。
中学入って出会った3人。はじめの頃は気持ちのすれ違いで喧嘩したりとか多かったけど、それがあったからこそ今の関係があるんだと私は勝手に思ってる。
スラッと背が高くて面倒見のいいめぐみ
天然丸出しで底抜けに優しい萌恵
さっぱりした性格で人に好かれやすい琴音
みんな、私の大切な親友だ。私のせいで悲しませたくない。
。。親友だと思ってるのも、私が死んだら悲しむだろうと思ってるのも、私だけじゃありませんように