「あおくんのことが忘れられないの」 「それは、僕もだよ」 「あおくん、あおくん好き、好きだよ……」 僕は、愛してるよ。 その声が、届けばいいのに。 「なんで死んじゃったの、あおくん」 もう、届きはしない。 僕は昨年、交通事故で亡くなった。