【短】旅立ちの日に






彼女を別室に連れて行き、主幹と2人になった。


「すまない…もう決まってしまったことだ。受け入れてもらえるか?」


自分ははい、と頷いた。


「良い許嫁をもったな…」


主幹は別室の方を見て、自分を見た。


「自分が、命を懸けて守りたい人です」


自分は彼女を想って言った。


「良い表情をしている。どうか、健闘を祈る」



主幹は敬礼をした。



自分も、最敬礼をした。