【短】旅立ちの日に






警備の者と慌てて部屋に向かい、ノックする。


そのまま扉を開いた。


そこには、彼女と主幹がいた。


彼女は、主幹に土下座していた。


自分達にも気づかない様子だった。


「お願いです!第一線への進撃はどうか…どうか、どうかもう一度ご検討を…!!お願いしますどうか…!!」



何度も何度も頭を下げていた。


額を地面に擦り付けるようにして、主幹の足元で、何度も何度も。