そしてしばらく奥寺くんは勿忘草を 見つめていた すると 「俊哉ー!打ち上げ行こうぜー!!」 と遠くから大きく手を振って言う奥寺くんの仲いい友達が現れた 「先行ってて!すぐ行くから!!」 「わかったーー!早く来いよーー!!」 お友達は奥寺くんの言葉を聞くとすぐ去って 奥寺くんは私の前にさっきよりも近い距離に立った そして私の前に手を差し出すと 私の手を取って 「葉山さん 俺のこと忘れないでね」 その言葉とともに 私の手のひらに コロンっとした物が転がった