「先生ぇー。僕、出かけてくるからね?」 「あぁ。行ってこい。」 玄関から除くと家の奥で振られる手が見えた。 リズはいつも、決まってこの時間にあの場所へいく。 歩くたびにじゃり、と石同士が擦れる音がする。 その音を聞きながら着いた場所は街の隅の星が見える場所だった。 「おぉー!今日も満天〜っ!」 両手を広げて星に向かって背伸びする。 全てを捕まえて、全てを僕のものにして、 全てをソラに見せたい。