少年の名前はリズ。
リズは毎日其処へ行く。

「ソラ、来たよ。」

リズは慣れたように扉を開け、ベッドに座っている少女に笑いかけた。

「…リズ。毎日来なくても平気なのに。」

「はは、冷たいなー。」

リズは苦笑いで返した。



ソラは病気なのだ。

治る見込みの無い、病気。