プルルルルル
着信:蒼空

「蒼空からー?」

隣で寝てる美喜が言う。

「うん。来てもいいよね?」

「あったりまえ~」


「もしもしー?」

『もしもし。輝?』

「おー。今日うちくる?」

蒼空は俺にとっても美喜にとっても大切な人。

中学の時の元カノなんだけど。

本人は意識してないみたいだけど変に飾らないところとか、誰にでも優しいところとか。

気がつけば好きになってた。

今まで女にだらしがなかった俺も蒼空に釣り合うように頑張った。