ねぇ、気づいてる?




そしてじっとイチカを見た。彼女の見る目がとってもまっすぐで、こうなったら何を言ってもきかない。




アヤはイチカの手をそっと取って指を絡ませる。




「気をつけて帰ってきて。…約束」




顔をイチカの肩にうめる。




ふっと笑う気配がして、頭に温もりを感じた。




頭を撫でられているようだ。