ねぇ、気づいてる?



「今日一緒に帰れないから」



思わず手が止まる。



イチカの方を振り向くと、イチカもアヤの方を見ていた。



目が合って思わず下を向く。



「な…んで‥」



アヤは下を向いたまま言った。




「今日、ちょっとよるとこあんだよね」




「僕も行く」




「だーめ」