霧谷と界斗は、あるヤクザを張っていた。「霧谷さん。こういうのて刑事とかに任せておけばいいんじゃないですか。」界斗は呆れ気味に言った。「ダメだ。だいたいなあいつらが先に喧嘩売って来たんだ。タイミング計って乗り込むぞ」「ちょっと待ってください。相手二人ですよ。一人で相手にできるんですか」「一人じゃねぇだろう。」「まさか…」そう界斗が言うと霧谷はニヤリとして界斗と自分を指差した。
「嫌ですから、絶対に。嫌です」界斗は今にでも逃げ出したい気分だった。「大丈夫だ。お前には囮になってもらう…」「どこが大丈夫なんですか。大体僕ヤクザじゃないですから」「まぁ、そうかもな。しかしここは逃すわけにはいかないから。」霧谷は界斗の首に先の尖った刃物をささないていどのところまで持って来た。「分かりました。」界斗は後ずさりできないところまで来ていた。