激しい攻撃で遠江は損傷したものの、まだ十分に戦える。敵機と交戦したことでより一層警戒を強くした。

測深儀を使うため、吉野と海防艦第三十九号は速度を落としていた。そして、吉野の探信儀が潜水艦を捉える。
吉野と海防艦第三十九号以外は速度を上げた。ニ隻は爆雷を投射し、潜水艦を攻撃する。

「魚雷だ!」

海防艦第三十九号に向けて魚雷が発射されたが回避した。その後も爆雷を投射し続けた。

「まさか……撃沈した……!?」

潜水艦から流出したと思われる重油を見て見張り員が驚いた。歓喜に包まれ、すぐに船団に報告した。